慣性モーメントの大きいドライバー

慣性モーメントの大きいドライバー

日本では、2017年シーズンに宮里優作選手と鈴木愛選手が賞金王に輝いた際に両選手ともにPING G410 LST ドライバーを使用していたことで話題になりましたが、同じように世界中でもPINGのドライバーが活躍し、注目を集めています。PINGドライバーが注目を集めているポイントの一つに非常に大きい慣性モーメントを持つことが挙げられますが、このPINGの成功が他メーカーでも慣性モーメントを大きくする傾向につながっていると言われています。このページでは慣性モーメントについてご紹介していきます。

 

慣性モーメントってなに?

そもそも慣性モーメントとは、物体が回転運動で動こうとする時、もしくは止まろうする時に「必要な力の量」を示しています。慣性モーメントが高いと動き出しに大きな力が必要となりますし、いったん動き出すと止めるにも大きな力が必要になってきます。例えば、直径5pのコマをを回すときに必要な力は小さいですが、直径50pのコマを回すには大きな力が必要です。

 

ゴルフにおける慣性モーメントは、3つあります。

  1. ヘッド左右慣性モーメント
  2. ヘッド左右慣性モーメントで、ミスヒットへの強さがわかります。
    これが大きいと、重心(芯)を外した時に起こるヘッドのブレが少なくなります。ヘッドのブレが少ないってことは、芯を外しても打ち出し方向のズレや曲り、飛距離ロスが少なくて済みます。
    基本的に、重心深度が深いほど、ヘッド左右慣性モーメントは大きくなり、ミスヒットに強いということになります。

    芯でボールをヒットした際には、ヘッドは回転せずボールにも回転はかかりません(ヘッドの軌道は考えないことにします)。
    芯よりもトゥ側(上図@)でヒットした際には、ヘッドは重心を軸として緑矢印の方向にブレます。このブレによって、ボールにはサイドスピン(フック回転)がかかり、フックが発生しやすくなります。
    逆にヒール側(上図A)でヒットした際には、ヘッドは重心を軸として青矢印の方向にブレます。ボールにはスライス回転がかかり、スライスしやすくなります。

     

  3. ネック軸周り慣性モーメント
  4. 「ネック軸周り」慣性モーメントは、ヘッドの操作性を示します。
    ゴルフスイングは、アドレスで目標に対してスクェアに構えたヘッドをテークバックで開き、ダウンスイングで閉じながらインパクトするよね。「ネック軸周り」慣性モーメントが高いと、このヘッドの開閉で急な動きができなくなる。つまり操作性が穏やかになり、直進性の高いクラブが出来あがります。逆に「ネック軸周り」慣性モーメントが低いとヘッドの開閉が俊敏にできるので操作性の高いクラブになります。
    基本的に、重心距離が長いと、ネック軸回り慣性モーメントが大きくなり、直進性が高くなります。

     

  5. クラブ慣性モーメント
  6. 「クラブ」慣性モーメントは、ゴルフクラブ全体の慣性モーメントの事。簡単に言えばスイング中にクラブから感じる、抵抗のような力のことを表します。クラブ慣性モーメントは高いほど、動き出したらより大きなパワーが生まれるので飛ぶクラブになりやすいのですが、そのぶん抵抗が大きくなるので振りづらくなります。
    クラブ慣性モーメントは、クラブの総重量、ヘッドの重量、シャフトの長さなどが影響します。重く、長いほうが慣性モーメントは高まるけど振りづらくなるので、長いけど軽くしたり、重いけど短くしたりと工夫して飛んで振りやすいクラブを目指しています。

     

 

慣性モーメントの大きいドライバーの特徴

慣性モーメントの大きなドライバーは、ボールが曲がりにくく、方向性が良くなります。ボールが真っ直ぐにしか飛ばないようになると、ゴルフという競技自体が面白くなくなってきますので、ルール上5900g・cm2と上限が定められています。
ところが、実際のドライバーは、上限ギリギリではなく、4000?5000g・cm2前後に抑えられています。曲がりにくいようにルールの上限いっぱいまで慣性モーメントを高めればいいかというと、実はそういうものでもないのです。重量が重くなりすぎてしまったり操作性が悪くなってしまうことから、バランスのいいところに落ち着いているというわけです。

 

慣性モーメントの大きいドライバー

<2019年モデル>
・PING G410PLUS ドライバー
・PING G410SFT ドライバー

 

<2018年モデル>
・PING G400MAXドライバー
ヘッド左右慣性モーメント:5715gcm2
ネック軸回り慣性モーメント:9912gcm2

 

PING G400 ドライバー
ヘッド左右慣性モーメント:5210g・cm2
ネック軸回り慣性モーメント:9184g・cm2

 

PING G400 LST ドライバー
ヘッド左右慣性モーメント:4830g・cm2
ネック軸回り慣性モーメント:8710g・cm2

 

PING G400 SFT ドライバー
ヘッド左右慣性モーメント:4945g・cm2
ネック軸回り慣性モーメント:8574g・cm2

 

 

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